木目込み人形 「猩々」制作過程1





「猩々」とは能の演目に出てくる海に住む妖精。中国の物語で、赤い髪で赤い服を着て、お酒にめっぽう強く、お酒をふるまいもてなしてくれた親孝行息子「高風」に尽きない富を与えたと言う物語です。その「猩々」を今期は作ることになりました。さっそくボディーメイクが始まりました。磨き、削り、これから桐塑を足して、よりふっくらと人間の体に近づけていきます。なんとなく自分自身では、「可愛い女の子を作るのかなぁ~」と言う期待と想像とは全く違い、酒飲みの男の妖精?妖怪?を作ることになりました(笑)しかし巨額の富を与えると言う物語の主人公なら大歓迎です。

ボディーメイクに買い揃えた彫刻刀、カッターとヤスリが役に立ちました。磨きには紙やすりだけでは薄くて弱いので鉄ヤスリがあって良かったです。ズリズリズリ、シャリシャリシャリと磨いて磨きます。木目の位置も彫刻刀とカッターを使って削って変えます。着物の重なりをふっくらとさせるコツは、カッターの歯を水平にして削りを入れて木目を作ります。磨きも削りも結構力が要ります。次の日に腕が痛いのでなぜか?と考えると筋肉痛のようです(笑)


ビール泡 勢ひグラス 駆け上がる
季語 :ビール(夏)

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