香港575

若葉摘み　出荷させるを　糧とする 海鮮オンリーなのでなく、もちろんお野菜もよければお肉も出してくれます。お野菜は毎食必ず食べたいですが、鯉魚門まで来て肉食べる人もあまりいないでしょう。上の写真はシャコのディープフライチリフレーク。下の写真は通菜という中国野菜。シャコは豪快に手で食べて、その後はレモン入りお茶のフィンガーボールで手をゆすいでください。

あわびはいつ食べてもおいしい！ 海鮮が　つないだ機会　健康祝ひて 私は貝類が大好きです。上の写真はあわびの醤油蒸し。下の写真は合わせ貝のにんにくたっぷりの春雨蒸し。さすがにかぶりつけないので、ステーキ用のナイフとフォークが出てきます。　

種と実の　枇杷見て思ふ　いにしへを 人類は、何千何万年と魚や蟹の海鮮類を食べてきてるのだと思います。枇杷のように古くから食べれてる果物もそうですが、いにしえの人たちが口にしたものと、同じ味がするのでしょうか？食べ残したりせずきれいに喜んで食べる、そうすると食べられる方も喜んでる。地球上での循環を大切にしたいものです。

中国式の門をくぐると漁港です。 みすぼらしい漁村が目の前にあります。 端午節　子供の背丈　親抜きし 香港の東側に位置するシーフードで有名な鯉魚門（広東語読み：レイユームン）。９０年代前半まで日本人観光客で一杯でしたが、今やローカルと大陸人がほとんどです。新鮮な海鮮がダウンタウンで食べる値段の約３分の２、ひとりHK$500（約6,000円）でお腹一杯食べれます。レストランと魚介類売りが一緒になってるので、食べたいものを自分で選んで、自分の好きなスタイルに料理してもらいます。

掌の中の　若葉今将に　育ち行き 人生の若葉マーク１０代後半。卒業プロムで使うハイヒール。若い女性の足は綺麗ですね。子供子供と思ってたら、HKIDカード（香港身分証明書）の書き換えは親不要と言われ、選挙登録は来るは、銀行明細は本人宛で来るは、もう確実に世間は一人の大人扱いです。香港の成人は１８歳。お酒も堂々と飲めます。日本はお酒や選挙は２０歳からですね。

散歩道　つぶやき聞ける　若葉あり ｢若葉｣が季語です。真っ赤なつぼみを沢山つけ、満開になると毬のように大輪の豪華な花です。香港の街路でこの時期よく見かけます。一人になれる時間は唯一、犬の散歩中。つぶやいた言葉を若葉が聞いていた！私の犬達も私のつぶやきをいつも聞いています。いつもお花の名前は不明です。

くさめして　身だしなみよと　鏡見る 「くさめ」「くっさめ」はくしゃみの意味で、冬の季語です。写真は日本と香港の咳止め薬で、鼻水にも効きます。日本の薬は、東洋人の体に良く合い品質も良く、日本へ帰るたびに友人から薬を頼まれます。香港の薬は輸入品が多く、西洋人（特に英国）向けに作られてるので東洋人にはちょっときつく感じます。私自身は義理の兄と甥っ子が薬剤師。常備薬として持ってる薬は、ほとんど日本製です。

父選ぶ　枇杷は我がより　美味しけれ ｢枇杷」は夏の季語です。このベトナムレストランのドリンク。枇杷でなくプラムですが蜂蜜と一緒にアイスティーです。テーブル上にきれいにチリ酢が置いてあったので、それも一緒にご紹介。 我が満８０歳の実父は、フルーツ選びが大変上手。大阪に帰るたび、私がフルーツ大好きなので美味しくて甘いフルーツを選んで買ってくれます。香港で枇杷を食べても、じーちゃんの選ぶ方が美味しいなと思ってしまいます。

心太　ご当地ならい　変化して 日本では心太＝ところてん。香港では噛み応えのある黒真珠（タピオカ）が、飲み物と合体して若者達に大人気です。台湾式の写真の2種類は新しいスタイルのお茶。緑茶、ミルクティー、ジンジャーティーとか色々種類があります。値段は約20ドル。背景に写ってる「止咳茶」等は、伝統的漢方スタイルのお茶です。ちなみに茶は広東語で、チャーァと勢い良く発音すると通じます。

白花の　可憐な姿　名を知れず 知識不足で、何の花かまたまた判明しません。白い街路花は珍しいです。葉は肉厚で、しっかりラインが見えます。根っこを張って幹を持つ小木です。

端午節　華やか龍船　隅に漁船 香港の「端午節」は今年は6月16日です。香港の祝日は旧暦が元となってるので毎年カレンダー上で変化します。ちまきを食べますが、このちまきが日本と全然スタイルが違います。日本のちまきはあんこもちですが、香港はもち米に肉、しいたけ、塩卵を入れて葉に包んで蒸し上げる。または中身をあんこに替えたものもあり、基本的に日本のあんこもちのようなデザート感覚でなく、食事感覚です。

短夜に　一,三,五時と目が　覚めつらし 「短夜」は初夏の季語で、夏が近づき日が長く夜が短くなることです。 さて、パシフィッククラブとは高級会員制クラブです。スポーツジム、エステ、レストランと家族で楽しめます。パシフィッククラブ以外に、ホンコンクラブが有名です。その他ジョッキークラブは競馬も含めての最高級クラブです。このような会員制クラブは、最近はマンション内にクラブハウスを設ける所が多く衰えつつあります。会員集めに大変なようです。

イベントに　頼る時代は　終わりけり 九龍の高級住宅街に位置するフェスティバルウォークのショッピングモール。日本では場所によって年齢、嗜好がはっきり別れていますが、香港は全くありません。老若男女、持てる者持たざる者、すべての人たちが同じ空間を分かち合います。人手はすごく多いですが、どれだけの人が購買能力があるかは疑問です。 その中で大きなイベントに力を入れるDiorの写真。広告、ショーの予算が削られ、ウェブでのマーケティングが求められる現在。この中のどれくらいの人にDiorは、買ってもらえるでしょうか？

母の日に　幼き姉妹　花求め 香港俳壇の大先輩から選を頂いた５月の句です。娘がピザがすっごく美味しいと母の日に予約してくれて家族全員でランチをしたレストランが、ピザエキスプレス。九龍フェスティバルウォーク３階にあります。３０年前の香港のピザは厚い生地で脂っこく、スパゲティーはフニャフニャで、めっちゃまず！と思ったものでしたが、今や本場の味と変わらなくなりました。このフェスティバルウォークは、天井も高くBeacon Hillの眺めも良く、サービスも雰囲気も二重丸です。

美しき　涙母の日　姉妹見し 私が3，4歳くらいの時、姉と母の日のお花を母に渡したら、母が泣きました。笑顔でありがとうと何度も言って。その時の光景を今だくっきりと覚えています。今年の母の日は、自作の俳句とカードを添えて日本の母に郵送。私は、娘がピザの美味しい所を見つけたと予約してくれて家族で行きます。写真は我がアマさんが自分で作ったり教会のバザーで買ったりと、10年以上一つづつ母の日に私にくれるお花。祝う母も健在、私も家族から祝ってもらって、二倍幸せです。

おんなとは　色と心は　七変化 香港の空き地や整備されてない場所によく七変化を見ます。可愛いので家で育てれないか、ちょっと失敬してもらってきましたが、根を張り幹を持つ小木のようで切り口から根っこが出てくれず失敗でした。切り口から香ばしい匂いを発し、棘があります。

春巻きは　春に食す　ものなりと 人気シェフの孫成順さんが朝の番組で、春巻きは春に食べるものだから春巻き　とおっしゃってました。初めて知りました。これは行きつけのタイ料理屋さんでいつもオーダーする食べ物。私はタイ料理が大好きです。辛くて酸っぱくて甘くてと、日本料理では味わえれない味を体験できます。香港はその他のアジア料理（ベトナム料理、インドネシア料理等）も美味しく安価で食べれます。是非トライしてみてください。

水面行く　つがいのごとく　寄り添いて ネガティブに、そして愚痴を言うことなく、今の自分がするべき事を見極めて生きていく。我がご主人様は、今、私に何を頑張ってほしいのか、妻か母親か仕事人としてか？と考えると、もちろん偏ってはいけませんが、兎に角、すべてに関して精神的に自立してる私が好きなようです。鳥でさえ一度つがいになると仲良く生活するのです。人間にできないはずがありません。何事にも感謝して喜んで生活するのがコツのようです。

なめ合って　夫婦で分け合う　アイスクリーム 「アイスクリーム」は夏の季語です。マクドナルドのストロベリー縞模様アイスクリーム。ストロベリーとチョコレートがあります。なめ合うのは、やはり夫婦か子供達としかできませんね。私がなめたものを我がご主人様や子供達が食べてくれるのも嬉しい事。これ、嫌がられたら悲しいですよね。ははは

良い習慣　思いながらも　意外にも 仕事が忙しく更新がウィークリーになっています。ちょっとバテ気味です。 この写真は毎月行われるオフィスの誕生日パーティー。ケーキとポテトチップとソフトドリンクのみ会議室にて。皆楽しそう。しかし私自身話す人も毎回限られてるし、特にスタート時間が5時半とこんな時間にケーキなんか食べたら胃弱の私は夕食が食べれないので、あまり楽しんでません。若いスタッフが私にポツリ。「私あんまり好きじゃない」。へ？意外や意外！貴女楽しそうに用意して話してるじゃないの？世界です。私のように楽しんでない人も香港人の中で案外いるんじゃないか、案外皆同じように考えるのねと安心した日でした。